要介護者に見られる夏場の体調変化 日清オイリオが調査
日清オイリオグループ株式会社(社長:今村隆郎)は、2013年7月10日『要介護者に見られる夏場の体調変化』についての調査結果を公表した。
この調査は、トロミ調整食品などの高齢者・介護対応食品を製造・販売している日清オイリオが、定期的に行っている在宅介護事情調査の第5弾として実施したもの。60歳以上の要介護者を在宅介護している家族100名に対し、インターネットによる調査を行った。実施期間は2013年6月14日(金)から6月17日(月)まで。
要介護者の7割以上が体調変化、4割以上が食欲不振
夏を迎えると、要介護者に何らかの体調変化が見られるか、という質問では、約7割以上が「体調変化が見られる」と回答。その内訳は、「ぼんやりとしていることが増えた」(27%)、「食欲が落ちた」(26%)、「便秘や下痢が増えた」(20%)、「体重が減った」(16%)など。
また、夏場に見られる食生活の変化については、「食が進まず、食事量が減った」(43%)、「歯ごたえのある食材を避けるようになった」(24%)、「水分が多い食事(汁物含む)を好むようになった」(23%)など。食欲不振に陥るだけでなく、食事内容にも変化が見られることがわかる。
夏場の在宅介護で注意したいこと、食欲不振への意識は低い傾向
夏場の在宅介護で注意したいことについて、熱中症や水分補給などの暑さ対策に関心が高い一方で、食欲不振への意識は低い傾向にあることが、過去4年間の調査結果を比較してわかった。
また、夏場の食事作りで工夫していることとして、「消化が良い料理を作る」(47%)、「のどごしの良い料理を作る」(47%)、「こってりとした料理を避け、さっぱりとした料理にする」(25%)など、8割以上の家庭で食べやすさを考慮した食事作りを実践していると答えた。
体重測定で栄養状態をチェックしよう
暑い日が続くと誰でも食欲が衰えがちになるものだが、要介護者はもともとの体力が弱いため食事量の減少による体調への影響が大きい。日清オイリオは専門家の意見として、低栄養による体力や病気への抵抗力の低下に注意する必要があるとしている。エネルギーやたんぱく質などが強化された食品を活用して低栄養を予防したり、体重測定を行って食事量や水分摂取量の過不足をチェックしたりすることも大切だ。

日清オイリオグループ 第5回在宅介護事情調査 夏場の介護、体調変化が招く低栄養に要注意
http://www.nisshin-oillio.com/company/news/