気持ちは「口から」の願いを反映か
現在全国で約26万人の高齢者が、胃ろう造設を受けたと言われている(平成23年度全日本病院協会調べ)。一旦「胃ろう」を選択すると、そのままと言うケースが多い。
そのような現状の中、福祉の本の専門店である有限会社筒井書房は、要介護者の「胃ろう・経管」など“食の提供”について言及した「胃ろうよ さようなら ~明日はおスシを食べにいこう~」(著者:竹内 孝仁)を講演会の機械や介護施設へ販売、2か月間で約5,000部と、専門書としては異例の販売部数を記録した。
(@Press有限会社筒井書房プレスリリースより)
“胃ろう全廃 全員常食へ おスシやトンカツを食べに行こう”竹内氏はこのスローガンを掲げ、全国の特養ホームで「全員常食運動」を実践している。本書は介護業界から大きく注目されている。
介護現場での胃ろう
介護の現場では、メリットもあるが一方では飲み込みが悪い場合など食事を短時間に円滑にすることにばかりに着目し、殆ど噛まなくてもよい食形態に変えがちになるというデメリットもある。
結果として施設の介護では効率性のみが優先され、最後にはミキサーで粉砕した非人間的な食事へと変えられていくのが現状である。
【介護施設の現状】
●最も多く摂られているのは「お粥」で4割以上に達している。
●常食は入所時と比較し調査時には2倍以下に「大幅減」となっている。
●常食の大幅減に代わって急増するのは「ペースト・ミキサー食」で、入所時の2.5倍に。
●胃ろう・経管(チューブを用いて流動食を投与)は入所時に比べ2.8倍に。
●副菜は、主食の常食同様、常菜が約7割近く減少。
●大小の「きざみ副菜」は合計で5割近くに達し、「きざみは介護食の王様」状態。
(公益社団法人全国老人福祉施設協議会「第7期介護力向上講習会」(平成22年度)にて139施設を調査)
(@Press有限会社筒井書房プレスリリースより引用)
著者である竹内 孝仁氏は「無駄な胃ろう」「抜去できる胃ろう」は経口常食にすべきだと主張している。身体的なダメージも大きいことをあげている。少しずつでも常食に戻す必要があるとも竹内氏は言う。
本書はその理論と実際の方法を丁寧に解説した専門書として、介護業界から大きく注目されている。

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