見た目を保ちつつ食べやすい「凍結含浸法」
兵庫県丹波市で、介護食の新しい調理法「凍結含浸法」に取り組んでいる管理栄養士がいます。同市内の特別養護老人ホーム「松寿園」で働く管理栄養士の梅垣佳津枝さん(59)が取り組む同調理法は入所者からも大好評です。
普及のため研究会やセミナーも開催
神戸新聞の報道によると、「凍結含浸法」では食材が酵素の働きで外観を保ちつつ柔らかく仕上がるのが特徴で、咀嚼や嚥下が困難な人にとっても食べやすくなるそうです。梅垣さんが働く特養ホームでは2年前から同調理法を導入し、ペースト状の介護食に比べて「何を食べてるのか分かり、おいしい」と入所者からも好評で、食事をこぼす人も減ったそうです。
同施設へは評判を聞いた福祉関係者らの見学が相次ぎ、梅垣さんも普及のために研究会を主宰し、全国でセミナーを開催するなど積極的に同調理法の普及に努めています。梅垣さんが会長を務める凍結含浸・真空調理栄養研究会事務局では京都市内で10月まで月1回、リハビリ専門の医師らと有料の技術研修会を開くことになっています。詳細は同事務局(電話043・276・8269)まで。

見た目崩さない新介護食 丹波の栄養士が開発(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/