7月に2件の功績
高齢者の独り暮らしに対応した各地の取り組みが日々取り上げられているが、横浜市で7月に2件の「非常事態に陥っている高齢者の発見」に至っている事例があったことが発表された。また8月22 日(水)に発見に至った該当者が泉消防署長から感謝状を贈呈された。
(横浜市ホームページTOP)
2件の事例は、横浜市泉区内で、配達中のヤクルト販売員が、また、別の日に団地の見回りを行っていた自治会長が、異変に気づいたことから発見に至った。
2件の功績の概要
1件目のケースは、去る7月10日(火)午前10 時頃、配達中のヤクルト販売員のAさんが、前回(7月6日)の配送物がそのままで、新聞もポストにたまっていたので、玄関前で声をかけた。
返事がないため不審に思い、直ちに本地域担当の民生委員に連絡し、民生委員と地域ケアプラザの職員が協力、トイレで倒れていた女性を発見し、119 番通報を行った。当該女性は一人暮らしの高齢者であり、尊い生命を救ったもの。地域と事業者等との協定の締結が実を結んだ一つの事例といえる。
(横浜市記者発表資料より)
上記事例は「連合自治会町内会、区役所、警察」と「湘南ヤクルト販売株式会社様ほか28 団体・事業者」が締結したもの。
主な内容は
(1)業務中に不審者や犯罪、事故などを発見した場合は、速やかに警察等に通報すること
(2)犯罪や事故などに巻き込まれた区民が救護を求めてきた場合、可能な範囲で応急措置をとり、警察な
どに連絡すること
(3)業務の支障のない範囲で、防犯ステッカーの表示を行うなどの防犯意識の高揚を図るとともに、地域活動との連携の強化に努めること
2件目のケースは、7月29日(日)午前9時30分頃、自治会長のS
氏が、地域の見回りをしていたところ、3日前から洗濯物が出ていない、ほか、違和感のある状況を不審に思い、玄関チャイムを鳴らし、声をかけると、「起きられない」旨の返事があったため、近くの地域ケアプラザに応援を頼んだ。
その後、倒れている男性を発見したため、119 番通報を行った。この地域では「上飯田団地一人暮らし高齢者等地域見守りモデル事業」団地一人暮らし高齢者等地域見守りモデル事業」が行われている。
(横浜市記者発表資料より)
「上飯田団地一人暮らし高齢者等地域見守りモデル事業」のなかで、地域が行う見守り(区づくり事業)には
○全体進行 見守り会議の実施
○具体的活動
・熱中症予防を兼ねた見守り訪問
・月1回の階段清掃による見守り活動
・サロンの充実
○転入者への支援 「ようこそ上飯田セットの配布」
などがある。
(引用部は横浜市記者発表資料より引用)

横浜市記者発表資料
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201208/