増える認知症高齢者対策「認知症施策推進5か年計画」
厚生労働省では「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を策定し、来年度から取り組みます。認知症高齢者は2002年からの10年間で倍増し、300万人を超えている現状を踏まえて、認知症疾患医療センターの整備や初期集中支援チームのモデル事業化などにより認知症のサポート基盤の充実を目指します。
認知症疾患医療センターを500か所以上など、患者のサポートを充実
CBニュースの報道によると、専門的な医療ケアを行なう認知症疾患医療センターは現在、「基幹型」が8機関、「地域型」が165機関の計173機関ありますが、計画では「身近型」を新設し、5年後には合計500か所の設置を目指します。また英国で効果を上げているという認知症初期集中支援チームを、来年度は10か所程度の自治体を募ってモデル事業として行なうことにしています。同事業では看護師や作業療法士ら専門職がチームをつくって患者の家庭を訪問し、生活上のアドバイスや初期のケアなどを行います。
CBニュースの報道によると、認知症高齢者のうち精神科病院に入院する高齢者は08年度には約5万人でしたが、17年には約7万人に達すると予想されています。厚生労働省では今回の5か年計画を実施することにより、17年度も5万人程度としたいと考えているそうです。

認知症疾患医療センター、500か所体制へ- 厚労省、施策推進5か年計画策定(CBニュース)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38064.html厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/