三重大学付属病院に音楽療法教室
津市の三重大学付属病院で軽い認知症のお年寄りに対し、カラオケを使った音楽療法教室が開かれています。週に一回一時間ほど、70代の男女4人が音楽療法士と専門医の指導を受けています。
効果は検証中ですが、楽しむことが症状改善のきっかけに
同院の音楽療法教室の開設は今年6月。中日新聞によると、認知症の専門診療を手掛けている同院では、一昨年から軽度の認知症患者を対象に音楽療法の医学的効果を調べる臨床試験を行なっていますが、試験に協力した患者や家族から継続して受けたいとの希望が多かったため、臨床試験とは別に音楽療法教室を開設したそうです。大学病院でこうした取り組みが行われているのは珍しいそうです。
教室では参加者が童謡や歌謡曲などをキーボード伴奏やカラオケで歌ったり、リズムに合わせて体を動かしたりしているそうです。中日新聞の報道によると、音楽療法の効果は検証途中ですが、担当する三重大大学院医学系研究科の佐藤正之准教授は
「家に閉じこもりがちな認知症患者へ楽しみの場を提供し、症状改善へのきっかけにしていきたい」
と話しているそうです。

三重大学医学部付属病院(三重大病院)
http://www.hosp.mie-u.ac.jp/認知症、薬はカラオケ? 三重大病院に「教室」(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20120913/