10月25日発表
食品産業向け業務用環境衛生のための製剤・医薬部外品・医薬品などのアルタン株式会社(以下、アルタン)と国立大学法人 広島大学(以下、広島大学)は、柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許(特許第5092145号)を取得したことを明らかにした。
同特許は2008年6月11日に出願、2012年9月28日に特許庁により出願及び権利の取得が認められた。
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平成19年11月に発売を開始した柿渋入りエタノール製剤は、
ホテル・レストラン・介護施設・居酒屋チェーン・食品工場などにて幅広く使用され、累計で約1,000,000本を出荷している(500ml換算:アルタン調べ)。
開発の経緯
柿渋は植物の柿を絞り抽出したもので、製剤においては低濃度の含有で効果を発揮するため安全性が高く、ノロウイルスによる食中毒にかかりやすいとされる高齢者や乳幼児にも安心して使用できる。
アルタンと広島大学は、人に安全な抗ノロウイルス製剤を開発することを目的として、数々の殺ウイルス効果があるといわれる成分をエタノール製剤に含有させ、その効果を検証した。
その結果、生柿より抽出した柿渋を含有したエタノール製剤が、99%以上のノロウイルス遺伝子を消滅させることを発見し、平成19年9月26日に開催された第28回日本食品微生物学会にて発表していた。
柿渋の濃度は0.1%以上であれば効果を発揮することも広島大学の島本整教授は検証した。

PRワイヤー/アルタン株式会社プレスリリース
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201210257891/