「キャリア段位制度」
介護の現場で働く職員が、肩書きではなく「キャリア」や「能力」で正当に評価される社会を目指して、内閣府が介護職員のスキルを7段階で評価する「キャリア段位制度」の実施する。
本制度はすでに岩手、宮城、福島の被災3県で先行実施が決定しており、来年1月にも本格的に始動する見込みだ。
介護職員の意識を底上げ!新たな人材参入を目指す
介護労働安定センターが介護職員を対象に行った「労働条件等の悩み等に関する調査(平成22年度介護労働実態調査)」で、多くの職員が「仕事の内容の割に賃金が低い」という不満を抱えていることがわかった。この他にも、自分が「利用者に適切なケアができているか」不安に感じている職員も多くみられた。
本制度はそういう悩みを抱えた介護職員にとって、「介護福祉士」などの資格だけではなく、実際の現場で自分がどのようなサービスを提供できるかをアピールできる証明になり、またその逆に、自分がどの程度スキルが足りないかを発見する指針にもなる。
それが介護現場で活躍する職員にとって、自らの処遇や社会的評価について考えるきっかけとなり、さらには職員のやりがいやスキルアップへのモチベーションへとつながり、介護分野へ新たな人材が加わりやすい環境づくりへの支援となりそうだ。
編集部 つつみ さえこ

「内閣府、介護技術で「段位」認定 熟練度高い人材を育成」(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201212/「介護キャリア段位、被災地で先行実施」(医療介護CBニュース キャリアブレイン)
http://www.cabrain.net/news/