高齢者の安否確認や一人暮らし女性の防犯に
核家族化が進んだ現代、独居老人の孤独死が社会問題になっている。また、孤独死は阪神淡路大震災以降に増加し大きな問題となり、今後は東日本大震災の影響も懸念される。
そのようななか、セーラー万年筆株式会社(以下、セーラー万年筆)は、生体赤外線監視装置「アンシーン」を開発した株式会社鈍渡技研電子工業と業務提携を8月に行った。セーラー万年筆の販売力を活用し、東京都市部における独居老人の孤独死防止にむけ「アンシーン」の展開を開始した。
また、「アンシーン」は単身女性宅の防犯対策に適した機能も備え同用途での拡販にも取り組んでいく。
セーラー万年筆は「アンシーン」を平成25年1月より提供を開始する。 装置47,500円(税別)、サービス料が月額2,800円(税別)で販売開始後1年間で1,500台を販売、約60百万円の売上を見込んでいる。
「アンシーン」の特徴
同システムは、通信モジュールを内蔵しているため工事不要。家庭用電源につなぐだけで利用ができる。したがって人間以外の動きを検知する誤作動が少ないことも「アンシーン」の特徴。
独居老人の生活動作の感知、単身女性宅などへの不審者侵入を感知し警報を発信する。特にこのサービスは、多くの事業者が展開しているものの、ネット回線や特定の家電が必要となるなど導入が難しいケースに対応できる。
「アンシーン」の機能
3つのモードがあり、いずれのモードでも以下の2つの機能を併用することができる。
(a)コールボタン機能 別売りのコールボタンを装置に繋いでおけば、手元のコールボタンを押すことで緊急通知を即時に指定の携帯電話やパソコンにメール送信することができます。
(b)メールで「アンシーン」に問合せ機能 携帯電話やパソコンから「アンシーン」にメールにて問合せをすることで、センサーの検知結果(センサーの検出回数、検出時間帯)を確認することができます。
1.生活状況のお知らせモード
一日一回指定の時間、感知した結果を指定の携帯電話やパソコンにメール送信できる。例として、独居高齢者が元気に生活しているかどうかを確認するなど。
2.異常事態のお知らせモード
前回の検知から一定時間(例、24時間)センサーが検知しないとき「異常事態発生」のメールを送信。例として、独居高齢者に異常が発生した場合に通知をするなど。
3.警備モード
センサーが何かを検知するたびに警報音を鳴らす、短い間隔で数回センサーが感知するごとにメール送信することができる。単身女性宅やオフィスなどの防犯対策に活用することができる。
(記事中引用部・画像は、セーラー万年筆プレスリリースより)

セーラー万年筆プレスリリース
http://www.sailor.co.jp/pdf/release/unseen_20121213.pdf