あなたの知識間違っていませんか?
高齢者・介護対応食品の製造・販売も手掛けている日清オイリオグループ株式会社は、定期的に行っている在宅介護事情調査の第4弾として、在宅介護をしている家族100名を対象に「乾燥する冬場の介護で心がけていること」について調査を実施した。
調査の結果、乾燥対策で心がけていることの第1位は「水分補給」であったが、脱水症の基礎知識については83%が誤った認識をしていた。水分補給の意識がありながらも脱水症に対する理解が不足している現状であり、冬場の介護では水分補給を心がける必要がありそうだ。
調査結果から
【要介護者の乾燥対策】
要介護者の乾燥対策で心がけていることの第1位は「水分補給」(44%)であり、「湿度管理」(16%)と大きく差をつける結果となった。
【水分補給に対する意識は高い】
1日にどれくらいの水分を摂取してもらうようにしているか、という質問には、59%が「800ml~1,500ml」の範囲内であると回答。1日の水分摂取量を満たし、水分補給を十分に意識している様子がうかがえる。
【生命維持に欠かせない水分補給】
一方で「800ml未満」と回答した人は16%にもおよび、1日に必要な水分摂取量(約800ml~1,500ml)を満たしていない実情が明らかになった。
【冬の無自覚脱水症に要注意】
乾燥による弊害の1つである脱水に関し、脱水症の基礎知識について質問した。体内の水分量がどの程度減少し始めると脱水症の症状が現れると思うかと、減少率「2%」「3%」「4%」「5%」「8~10%」の5段階で聞くと「2%」と正しい回答をした人はわずか17%だった。この結果から、83%の人がわずか「2%」の水分減少で脱水症が現れることを理解していない現状がわかった。
出典:環境省2011 年5 月改訂版「熱中症環境保健マニュアル」
気象庁調べによると、1月は乾燥注意報が最も多く発表されている。水分不足による「冬の無自覚脱水症」が懸念される。冬場の介護では、脱水症対策にまで目を向ける必要があり、1日の水分摂取量も見直す必要がありそうだ。
(記事中引用部・画像は、日清オイリオグループ株式会社ニュースリリースより)

日清オイリオグループ株式会社ニュースリリース
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