まんえんする感染性胃腸炎
各地でノロウイルスの集団感染で死者も出ているが、山口県岩国市内の有料老人ホームでも感染性胃腸炎の集団発生があった。1月10日現在では死者は出ていない。
今年は、昨年に比べて感染性胃腸炎の発生報告が多くなっていることから感染予防の徹底を抵抗力の弱い高齢者いる施設などは特にに気を付けてほしい。
山口県全体の発生状況は、山口県感染症情報センターホームページから見られる。
集団発生の概要
初めに患者がでたのは1月7日、1月10日現在症状のある人5名(うち入所者5名)これまで計11名が発症し、うち6名は既に回復している。
【症状】
嘔吐、下痢、発熱(重症者なし)
【病源体
ノロウイルスの疑い(有症者からノロウイルスが検出)
【対応】
岩国健康福祉センターが、当該施設に対し消毒方法などの衛生指導を実施した。
感染性胃腸炎の予防策
石けんでよく手を洗い、感染した人の便やおう吐物には、直接触れないようにすることが大事。処理するときは、使い捨ての手袋やティッシュペーパーなどを使い、おう吐物のあった床などは、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭く。
食品は、中心部までよく加熱(85℃、1分間以上)。調理器具はよく洗って、熱湯(85℃、1分間以上)や塩素濃度0.02%の次亜塩素酸ナトリウム(市販の塩素系漂白剤を薄めたものなど)で殺菌する。
(参考)
感染性胃腸炎とは
(1) 病原体:ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルス等)
細菌(カンピロバクター、病原性大腸菌、サルモネラなど)
(2) 感染経路:食品や水を介しての経口感染や吐物、便を介しての接触感染(二次感染)
(3) 臨床症状:発熱、下痢、おう吐、腹痛など
(山口県報道発表より引用)

山口県の発生状況 山口県感染症情報センターホームページ
http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/graph/山口県報道発表
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/201301/023752.html