「2級空き家管理士資格試験」受験者の募集を開始
一般社団法人空き家管理士協会は、「2級空き家管理士資格試験」を開設、受験者の募集を始めたと2016年4月18日(月)に発表した。
2級空き家管理士開設の背景
空き家管理士とは、同協会が認定する空き家管理・実務に特化した民間資格。2015年5月に「空き家等対策特別措置法」が施行され空き家管理の必要性がクローズアップされ、それにともない同資格へのニーズも急激に増えてきたとのことだ。
一方で、現状の資格取得者の多くは不動産関係や建築関係の専門家で、学科試験の内容も専門的な言葉が多いため受験に関してハードルが高いことが指摘されている。
最近では、高齢者の入院や施設への入所に伴う空き家化に対応したいという介護事業者なども多く、また、リタイア後に地元貢献できることを探すアクティブシニア世代からの問い合わせも多いことから、介護事業者や未経験者向けの資格として2級空き家管理士の開設に至ったとのことだ。
試験で問われる内容
2級の試験では、主に顧客との相談業務および他業種との連携業務、実際の作業に必要な施行の知識や空き家管理を行う上で必要となる法規の知識などが問われる。
学科試験と小論文試験に合格すると、動画による研修の修了後、顔写真入りの登録証が発行される。
さらに同協会へ入会することで、2級空き家管理士としての活動が可能になるとしている。
今後の展望
今後は、多くの人が同資格を取得できるよう自宅でネットを使ったe-ラーニングや試験及び実地研修によって教育体制の整備を図っていきたいとのこと。
また、地方企業の新たなビジネスツールとしてや、新しい働き方の可能性としての活用も期待される。
一定の知識と経験を持った空き家管理士により、空き家の効果的な利活用が進むことで地域の活性化につながることが期待できそうだ。
(画像はプレスリリースより)

一般社団法人空き家管理士協会のプレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/98706