ユニ・チャームが5つの病院、研究所と共同で創傷研究
ユニ・チャーム株式会社(以下、ユニ・チャーム)が、創傷治癒について、市立札幌病院など5つの病院、研究所と共同で臨床研究を実施。その研究成果を2013年7月12日に開催された「第5回日本創傷外科学会総会・学術集会」で発表しました。
(画像はニュースリリースより)
高齢化に伴い増えることが予測される“褥瘡”
研究の背景には、今後ますます高齢化が進む中で、寝たきりなどの要介護者が増加し、それに伴い“褥瘡(じょくそう)”などの肌トラブルを抱える人が増えることが予測される点にあり、ユニ・チャームは、創傷を抱える人の苦痛を和らげ、症状の改善に役立てる創治癒促進目的に今回の臨床研究を行いました。
※“褥瘡”とは、“床ずれ”とも呼ばれ、寝たきりなどで長時間、ベットの上なので同じ体勢を続けることで、接触局所が血行不全となり、皮膚に血液が流れず周辺組織が壊死を起こすこと。
「ライフリー ファインケアシート」が創傷治療に効果
臨床研究では、自社開発の創傷用スキンケア製品「ライフリー ファインケアシート」を使って、4つの病院で検証を実施。褥瘡などの慢性創傷が9例のうち7例に創の収縮が見られ、3例が15日以内で治癒。さらに、外傷や熱傷6例のすべてで創の収縮が見られ、そのうち4例が15日以内で治癒する結果となり、この他の検証結果でも本製品が創傷治癒に効果があることがわかりました。
編集部 つつみ さえこ

「「ライフリー ファインケアシート」を使用した臨床研究」ユニ・チャーム株式会社
http://www.unicharm.co.jp/company/news/