ロコモの認知率と人々の健康意識
トレンド総研は、「ロコモ」の現状の認知度および人々の健康意識についてアンケートを実施した。
(画像はトレンド総研のプレスリリースより)
また、本調査で特に注目度の高かった「コレステロール」について、日本大学医学部の内科医である上野高浩先生に取材を行った。
「ロコモ」とは
厚生労働省が2012年に発表した「第2次健康日本21」で、国民の認知度向上を目指す「ロコモティブシンドローム」、略して「ロコモ」。
骨や関節、筋肉などの運動器の障害により、要介護になるリスクが高い状態を意味し、「メタボリックシンドローム」「認知症」と並び、健康寿命の短縮、寝たきりや要介護状態の3大要因の1つとされている。
「ロコモ」「メタボ」「認知症」の認知率
調査は、20代後半から40代の男女500名を対象にインターネットにより実施。「ロコモティブシンドローム」に対する認知率と、人々の健康意識について調べた。調査期間は2013年9月11日(水)から9月17日(火)まで。
まず、「ロコモ」、「メタボ」、「認知症」について、それぞれの認知率を調査。その結果、「メタボ」が98%、「認知症」が99%であったのに対し、「ロコモ」の認知率は25%と低めであった。
また、「ロコモ」を知ったタイミングについては、厚生労働省が「第2次健康日本21」を発表した2012年7月以降という回答が約8割であった。
健康に良さそうな野菜は、「ほうれん草」「ブロッコリー」「ごぼう」
次に、健康意識について調査。現在の健康状態については8割近くの人が「良好」と回答。一方で「健康に不安を感じない」と答えた人はわずか9%であった。
「健康状態について気になるポイントは?(複数回答)」という質問では、「体重」が42%、「コレステロール値」が40%という結果に。食欲が増すこれからの季節、「体重」と「コレステロール値」をどうコントロールしていくかに大きな関心があることがうかがえる。
「続けやすい健康対策」については、「バランスの良い食事」が33%と最多であった。また、「健康に良さそうだと思う、秋・冬の野菜」を聞くと、「ほうれん草」が68%、ブロッコリーが42%、ごぼうが37%という結果となった。
コレステロールと秋・冬の野菜についてインタビュー
上記アンケートでも関心の高かった「コレステロール」について、内科医の上野高浩先生にインタビューを行った。
それによると、悪玉コレステロールは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすとのこと。そのため、特定健康診断(メタボ健診)では、LDLコレステロール値(悪玉コレステロール)をきちんとチェックしてくことが大切だ。
また、コレステロール値を下げるには運動と食事に注意する必要がある。運動には、脂質の代謝を高める効果があり、特に有酸素運動が効果的だ。
食事については、摂取するカロリー量を抑えて体重を適正に保つこと、コレステロールが多い食品を摂りすぎないことが重要である。コレステロールを下げるには食物繊維を多く含む野菜の摂取が効果的で、アンケートにも上がった「ブロッコリー」や「ほうれん草」「ごぼう」はいずれもコレステロール低下に有効であるとのこと。

トレンド総研のプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/