ニッセイが「介護」に関するアンケートを実施
日本生命保険相互会社は、2013年10月1日(火)から27日(日)まで、「介護」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
(画像は日本生命ニュースリリースより)
調査は、「ずっともっとサービス」のサンクスマイルメニューアンケートへの訪問者に対し実施。回答者数は男性5,676名、女性4,453名であった。
「介護の日」の認知度は不充分
調査では、まず11月11日の「介護の日」について知っているかどうかを質問した。「知っている」と回答した割合は全体で1割にも満たなかった。
厚生労働者が平成20年に定めて以来、毎年、「介護の日」にちなんで様々な催し物などが開催されているが、一般の人の認知度はまだ充分とは言えないようだ。
介護に不安を感じる人が大半
家族などの介護経験がある人の割合は、20代、30代では約8%であったが、年代が上がるほどその割合は高くなり、60代、70代では約4割となった。また、全年代において、女性の方が男性より介護経験のある割合が高かった。
自身の介護については、「大いに不安」「不安」と回答した人の割合は約半数となり、「少し不安」を含めると不安を感じている人は9割を超えた。特に女性では40代から過半数が大きな不安を感じていることがわかった。
将来への備えは?
では、将来の自身の介護に対し、どのような準備をしているのだろうか。
アンケートによると、自身が介護が必要になった場合の備えについて、約4割が「何もしていない」と回答。「不充分」と回答した人も含めると、約8割が介護の備えができていないと感じている。
「備えを進めている」と回答した人に、具体的にどのような備えを進めているか質問したところ、1位は「預貯金」、2位は「民間の介護保険商品への加入」、3位に「株・投資信託などの購入」という結果であった。また、「自宅の改修(バリアフリー化)」や「介護サービスや施設の下調べ」という回答もあった。
公的介護保険制度への不安
現在見直しが進められている公的介護保険制度について、今後介護サービスの自己負担が引き上げられた場合などに備えて、約半数の人が民間の介護保険商品への加入や保障の増額を検討する意思があることがわかった。
将来の公的介護保険制度に対する不安感が自助の対応を後押ししているようだ。

「介護」に関するアンケート調査結果について
http://www.nissay.co.jp/news/2013/pdf/20131108.pdf