西宮市生瀬地区でコミュニティ交通の社会実験を開始
西宮市生瀬地区の住民を中心に構成される「ぐるっと生瀬」運行協議会は、阪急タクシー株式会社、西宮市と協働で、2014年3月の1ヶ月間、ジャンボタクシーを活用したコミュニティ交通の社会実験を実施する。
(画像はプレスリリースより)
背景
同地区は、武庫川流域から山の斜面に向かって住宅が立ち並び、最寄り駅からの地形の高低差が非常に大きい。住宅地内の道路幅員も狭く、路線バスの乗り入れが困難な地域である。さらに住民の高齢化も進み、交通手段の確保が長年の課題であった。
試験運行の概要
このような背景から、地域住民が主体となり大阪大学や西宮市の協力のもと、ジャンボタクシーを用いた定時定路線型の乗り合いタクシーを期間限定で有償運行する試みが開始されることとなった。
試験運行期間は、2014年3月3日(月)から31日(月)の間で、土日祝日を除く計20日間。JR生瀬駅を発着点とした6ルートを1日4回、計24便運行される。運賃は、全てのルートにおいて、大人200円、小人100円で、3歳未満は無料となる。
運行開始記念セレモニーも開催
運行開始に先駆けて、3月2日(日)にオープニングイベントが開催される。セレモニーでは、試験運行期間中に走る車両で運行ルートをパレードし、和太鼓によるアトラクションや西宮市長による祝辞などの式典が行われる。
今回の社会実験にあたり、生瀬地区における持続可能なコミュニティ交通の実現可能性等についての検証・評価も行っていくとのこと。今後も地域が中心となり、生瀬地区に住む住民の交通手段の確保や、地域コミュニティの発展や地域の活性化に努めていきたいとしている。

阪急阪神ホールディングス株式会社のプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/