高齢者の栄養状態を把握するツール
ネスレ日本株式会社は、2021年4月20日、栄養アセスメントツール『MNA プラス』の医療・介護事業者向け新サービスの提供を開始したと発表した。
『MNA プラス』は、同社内のネスレ ヘルスサイエンス カンパニーと株式会社メディエイドが、高齢者の栄養状態を把握するツールとして展開しているスマートフォンアプリ。医療・介護事業者向けサービスは、無料で利用可能となっている。
不足しがちな栄養素の摂取を支援
『MNA プラス』は、医療・介護現場で使用されている栄養アセスメントツール『MNA(Mini Nutritional Assessment)』の知見を活かしたスマートフォンアプリとして開発された。
『MNA』は、低栄養状態にある高齢者に対応すべく、1994年に開発されたツール。些細なきっかけで栄養状態の維持が困難となり、「フレイル(虚弱)」に陥りやすい高齢者に向けて、不足しがちな栄養素の摂取を支援している。
『MNA』から生まれた『MNA プラス』は、誰でも直感的に入力ができるアプリとして、2020年9月16日より提供を開始。自宅で手軽に栄養状態が把握できるツールとして活用されている。
嚥下機能についての追加評価も可能
今回『MNA プラス』で提供が開始された医療・介護事業者向け新サービスは、簡単な6つの質問で利用者の栄養状態が把握できるというもの。「寝たきり」「車いす」といった高齢者特有の身体機能に関する質問も備え、嚥下機能についての追加評価も可能となっている。
なおこの新サービスは、複数の利用者の栄養状態把握を想定し、パソコンやタブレット端末での使用に向いた設計となっている。
(画像はプレスリリースより)

『MNA プラス』の医療・介護事業者向け新サービス、4月20日より提供開始 - ネスレ日本株式会社
https://www.nestle.co.jp/