郵送アンケートの形でシニア女性839名が回答
株式会社ハルメクは、同社の研究機関である生きかた上手研究所にて「年金とお金の使い方に関する意識調査」を実施し、その結果概要を2020年11月4日に発表した。
同社は、販売部数30.5万部を誇る女性誌『ハルメク』を発行している企業。同調査は、55歳~79歳のシニア女性を対象とする郵送アンケートの形で同年6月~8月に実施され、839名より有効回答を得ている。
具体的に心配なことは「介護費」
調査ではまず、自分か夫のうち1人でも公的年金を受給しているかどうかを、シニア女性に訊ねている。結果は、全体の約8割にあたる678名が「受給している」と回答した。自分自身が国民年金を受給しているシニア女性623名には、受給し始めた年齢についても質問。結果、受給開始の平均年齢は63.1歳となり、開始年齢を繰りあげている人の多さが明らかになっている。
「老後のお金」に対する不安について訊ねると、公的年金を受給している世帯は12.5%、受給前の世帯は28.8%が「心配している」と回答。具体的に心配なことについては、「介護費」という回答が78.1%を占めてトップとなった。また、「医療費」「生活費」に加えて「住宅リフォーム代」といった回答も、上位に並んでいる。
収入が年金のみの1人世帯、平均6万139円の赤字
調査では、収入が年金のみの92世帯について、月当たりの収支も算出している。結果、2人以上世帯では平均収支が320円の黒字となったが、1人世帯では平均6万139円の赤字であることが明らかになった。なお、年金収入のみ世帯が感じる経済的不安としては、1人世帯も2人以上世帯も共に「病気」「介護費用の負担増加」という回答が多く上がっている。
これらの結果について生きかた上手研究所は、「年金世代の不安」は一括りに語ることが難しいとまとめている。
(画像はプレスリリースより)

シニア女性に聞いた「年金とお金の使い方に関する意識調査」 - 株式会社ハルメク
https://halmek.co.jp/