12月16日に職員の感染が判明
日本年金機構は、2020年12月22日、東京都渋谷区の渋谷年金事務所にて業務を再開した。
同事務所は、同年12月16日に勤務している職員(20歳代・女性)の新型コロナウイルス感染が判明し、同日より一時閉鎖の措置が執られていた。業務再開は、消毒作業などの終了を受けて決定されている。
「人生100年時代」を見据えた社会経済インフラ
日本年金機構は、厚生労働省による監督の下、公的年金制度に係る一連の業務を担っている組織。年間37兆円に達する保険料を徴収すると共に、約4000万人におよぶ受給者に対して年金を支給している。支給額は52兆円を超えており、この額は日本のGDPの約1割にも相当する。
この巨額の支給を常に安定的に実施すべく、同機構は業務運営の効率化と業務運営における公正性・透明性の確保を推進。2019年4月に策定した第3期中期計画では「再生プロジェクトの発展的継承」「制度改正への責任ある対応」といった取り組みも開始し、「人生100年時代」を見据えた重要な社会経済インフラとしての自覚を深めている。
濃厚接触者の該当者もなし
2020年12月16日に感染が判明した渋谷年金事務所の職員は、同年12月15日まで出勤しており、窓口業務に従事していた。しかし、執務中は常にマスクを着用しており、また窓口は飛沫防止用のシートを設置していたことが、既に確認されている。また保健所調査の結果、濃厚接触者の該当者がいないことも判明した。
なおこの再開により、新宿年金事務所に設置されていた渋谷年金事務所の臨時窓口は、同年12月22日に閉鎖されている。
(画像は日本年金機構の公式ホームページより)

渋谷年金事務所(東京都渋谷区)の業務再開について - 日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/