ヤングケアラー支援を考える講演会を開催
日野市は3月22日、ヤングケアラー支援のための講演会「ヤングケアラー当事者(経験者)が語る“生(リアル)”の声2025」を開催する。
家庭内で家族の介護や日常生活の世話を担う「ヤングケアラー」の存在が近年注目されている。しかし、社会的認知度は依然として低く、支援の必要性が十分に理解されていない。こうした現状を踏まえ、講演会ではヤングケアラーを取り巻く課題と支援の在り方を考える。
ヤングケアラー支援の重要性
ヤングケアラーとは、本来大人が担うべき家族の世話を日常的に行う子どもや若者を指す。社会的支援が求められるにもかかわらず、家庭内の問題として扱われることが多く、公的支援が行き届きにくいのが現状である。
さらに、本人や家族が「支援を受ける立場である」と自覚していないケースも少なくない。そのため、問題が可視化されにくく、適切な支援につながりにくいとして、社会問題となっている。
講演会とパネルディスカッションによる問題意識の共有と解決策の模索
講演会では、ヤングケアラーの当事者経験を持つ専門家が登壇し、実体験をもとに支援の在り方を語る。
第1部では基調講演が行われる。一般社団法人ケアラーワークス副代表理事の伊藤耕介氏を講師に迎え、「ヤングケアラー支援を考える ~若年性認知症と向き合う子ども世代~」をテーマに語る。
伊藤氏は20歳の時、54歳の父親が若年性アルツハイマー型認知症を発症したことをきっかけに、8年間にわたり介護を経験。その実体験をもとに、ヤングケアラーの支援活動や講演活動を続けている。
第2部ではパネルディスカッションが行われる。「様々なヤングケアラー・若者ケアラーからのメッセージ」をテーマに、当事者や支援者が登壇。それぞれの立場から課題を語り、今後の支援の方向性を探る。
ヤングケアラー支援のための講演会の概要
講演会の開催日時は、3月22日(土)14時から16時まで(受け付け開始は13時30分から)。
会場は日野市多摩平2-9、多摩平の森ふれあい館3階の多摩平交流センター集会室6。
参加費は無料で、事前申し込みが必要となる。申し込みは専用フォームまたは日野市福祉政策課へ電話で受け付けている。
(画像はプレスリリースより)

日野市のプレスリリース
https://www.city.hino.lg.jp/press/1026439/1028485.html