新型コロナワクチン接種に関するケアマネの意識調査
株式会社インターネットインフィニティーは7月23日、「新型コロナウイルスのワクチンに関するアンケート」の結果を発表した。全国のケアマネジャー621名を対象に、5類移行後のワクチン接種に関する認識や利用者の実態について調査を行った。
インフルワクチン派が多数、コロナワクチンは消極的
調査では、ワクチン接種推奨の意向を11段階(0:全く勧めたいとは思わない~10:とても勧めたい)のスコアで確認した。
その結果、インフルエンザワクチンは平均スコア6.9だったのに対し、新型コロナウイルスワクチンは4.6にとどまっている。インフルエンザワクチンを積極的に推奨するケアマネが多い一方で、新型コロナウイルスワクチンについては消極的な傾向が明らかになった。
さらに、5類移行後にワクチン接種の確認や声かけをしているか尋ねたところ、「定期的に行っている」と回答したケアマネはわずか12.6%にとどまった。「流行の報道や季節によって行う」も24.9%と3割に満たない。
大部分は「ほとんどしていない」~「全くしていない」と回答しており、ワクチン接種勧奨は一部にとどまっている実態が浮き彫りになった。
コロナワクチン接種、費用負担が大きな障壁に
調査では、32.9%のケアマネジャーが「新型コロナウイルスのワクチン接種を定期的に行っている利用者」がいると回答している。
その理由として「感染を予防したいから」(76.5%)、「症状の悪化を予防したいから」(61.3%)、「基礎疾患があるから」(61.3%)が挙げられた。
一方、「インフルエンザワクチンは接種しているが、新型コロナウイルスのワクチンは接種していない利用者」がいると答えたケアマネは37.5%。その理由として、「副反応が怖いから」(60.1%)、「費用の自己負担があるから」(56.7%)が上位を占めた。
特に、自己負担額が0円ならば利用者の7割が希望するが、3000円では3割、7000円では1割しか希望しないとの予測も示され、経済的な理由がワクチン接種の障壁となっているようだ。
定期的な流行を踏まえ、接種促進に向けた環境整備を
6~7月には、5類移行後初の流行の兆候が見られた。今後も定期的な流行が予想される中、高齢者へのワクチン接種は引き続き重要である。
インターネットインフィニティー社は
利用者の身近な存在であるケアマネがCoVワクチン接種を勧めやすくなるような環境づくり(自己負担の減額、ワクチンの有効性・安全性に関する知識の提供など)が求められている
(プレスリリースより)
と提言している。
(画像はプレスリリースより)
※「ケアマネジメント・オンライン」調べ
株式会社インターネットインフィニティーのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000012000.htmlケアマネジメント・オンライン
https://www.caremanagement.jp/