アプリの実証実験を開始
アサヒグループジャパン株式会社は、アイリス株式会社と協業し、介護・看護事業者向けに口腔状態評価アプリ『クチミル』を開発。実用化に向け11月より実証実験を開始すると2024年10月23日に発表した。
在宅で写真撮影するだけで自動評価
同社は、医師や医療従事者、厚生労働省・経済産業省など行政出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者などが集まり、AI医療機器の開発を行っている。
今回、口腔の健康状態を評価するアプリサービス『クチミル』を完成させた。
同アプリは介護職員や看護師がスマートフォンで口腔動画を撮影し、観察記録とともにアップロード。それらを歯科医師や歯科衛生士などの専門知識を持つスタッフが口腔内の健康状態を評価することで自動で報告書が作成されるという仕組みだ。
評価方法は、東京科学大学大学院(旧東京医科歯科大学大学院)松尾浩一郎教授監修を受けている。
介護報酬改定による介護業界へのサポート
令和6年度介護報酬改定により、口腔の健康状態を評価する方法や在宅歯科医療などで介護事業者に支払われる報酬加算が項目として新設された。これにより、介護事業者が歯科医師らとの連携した口腔ケアに取り組むことになる。
この背景を受け同社は、介護・看護事業者の正しい評価、ケアと業務負担を軽減するため『クチミル』を開発した。今後はAIによる評価機能を実装し、サービス品質や評価スピードの向上を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
アサヒグループジャパンのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000058947.html