高齢者ケアの最新の常識をわかりやすく
新しいガイドラインや根拠に基づき、高齢者のケアにおける最新の常識をわかりやすく解説している新刊『今はこうする!高齢患者ケア』が照林社から発売された。B5判、128ページ、価格は1,980円である。
高齢患者ケアをブラッシュアップし、苦手意識を克服するための一冊であり、編著者は順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター看護部長の戸島郁子(とじま・いくこ)氏である。また、同医療センター高齢者総合診療科科長の梁広石(やん・くぁんそく)氏が医学監修を務めている。
EOLやACPなどのこれからの知識も
看護職などは、高齢者のケアについて学んでいるはずだが、医療や看護の常識は常に変化しており、以前習った方法や従来のやり方とは違う看護ケアが常識となっている部分もある。また、現場から離れている期間が長い人も、今の常識を学び直す必要がある。
高齢者だからといって、安静にすればいいというものでなく、動かさないことによって生じる痛みも多い。また、転倒転落後の頭部外傷には、急激に増悪する可能性を考えておく必要があり、認知機能は環境次第で維持することができることも知っておくべきである。
この新刊では、まず身体機能、精神機能、社会機能のそれぞれの変化と老年症候群を解説。高齢者特有の疾患や症状を学び、エンド・オブ・ライフ(EOL)ケアや、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、地域連携といった今必要とされるこれからの高齢者看護が解説されている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

照林社
https://www.shorinsha.co.jp/