食事状況から導く、薬の飲み方ガイド
高齢者施設や在宅医療などにおいて、嚥下機能が低下している人への服薬介助を解説している新刊『介護施設・在宅医療のための 食事状況から導く、薬の飲み方ガイド』が社会保険研究所から発売された。
編著者は昭和大学薬学部臨床薬学講座臨床栄養代謝学部門、社会健康薬学講座社会薬学部門客員教授で医学博士の倉田なおみ氏である。A4判、246ページ、価格は3,080円(税込)となっている。
嚥下能力に応じた剤形を選択できるアルゴリズムなど
社会の高齢化が進み、高齢者施設の入所者が増え、摂食嚥下機能が低下している入所者も増加している。それら嚥下機能が低下している人に対しての食事の提供と介助についての議論は多いが、服薬問題については充分に行われているとはいえない。
倉田なおみ氏らは、厚生労働科学研究費補助金の助成を受け、「嚥下機能低下に伴う服薬困難に対応するためのアルゴリズム等作成のための研究」を実施。嚥下専門医やスタッフがいなくても、摂食嚥下機能が低下した人の服薬に関するアルゴリズムを作成、服薬介助の手間を軽減できるよう研究を行っている。
新刊では、嚥下能力に応じた剤形を明確化。最適な剤形を選択できるアルゴリズムの活用方法、服薬に関する現状と問題点、摂食嚥下障害のサインと原因などをわかりやすく解説する。
(画像は
Amazon.co.jpより)
介護施設・在宅医療のための 食事状況から導く、薬の飲み方ガイド - 社会保険研究所ブックストア
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