『父と娘の認知症日記』の続篇
日本で最も有名な認知症専門医として活躍した長谷川和夫氏の長女で精神保健福祉士の南髙まり氏による新刊『父と娘ときどき母の認知症日記』が中央法規出版から発売された。四六判並製、178ページ、価格は1,540円(税込)である。
長谷川和夫氏は、認知症医療の第一人者として知られ、認知症の診断に用いる「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発。それまで使われていた痴呆という言葉を認知症と改めるために力を注いだ人物でもあり、88歳の時には自身が認知症になったことを公表し、2021年11月に92歳で亡くなった。
2021年1月に生前の長谷川和夫氏と南髙まり氏による共著『父と娘の認知症日記 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと』が刊行されており、新刊はその続篇である。
「父との対話」を元にしたフォトエッセイ
今、認知症のケアでは、認知症の人を一人の人として尊重し、寄り添う「パーソン・センタード・ケア」が主流になりつつあり、その普及に尽力したのも長谷川和夫氏だった。自身が認知症になると、世間に知られたくないと考えるのではなく、当事者としての声を届け続けていた。
プライベートでは、ユーモアあふれる良き父で、夫であり、長女の南髙まり氏とは何でも話し合える仲良し親子だったという。
新刊は『父と娘の認知症日記 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと』の続篇として、その後を初公開。「父との対話」を元にした家族の絆と夫婦愛の物語が綴られた日記風フォトエッセイとなっている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

父と娘ときどき母の認知症日記: 福祉 - 中央法規出版
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