非効率な書類対応が現場の負担に
株式会社eWeLLは6月30日、訪問看護専用電子カルテ「iBow(アイボウ)」が「ケアプランデータ連携システム(V4)」に正式対応したと発表した。
「ケアプランデータ連携システム(V4)」は、居宅介護支援事業所と訪問看護事業所のあいだで、ケアプランの共有をオンラインで可能にする仕組みである。
従来、ケアマネジャーが作成したケアプランはFAXや手渡しで訪問看護事業者に届けられ、さらに自社システムへの転記作業が必要とされてきた。
このため、転記ミスや返戻対応といった二次的な業務負担が発生し、ケアマネジャーの業務量を増加させる一因となっていた。
デジタル連携で業務の質と効率を向上
ケアプランデータ連携システムには、「ドラッグ&ドロップによる送信」「セキュリティ対策」「業務時間の短縮」といった3つの利点があり、現場の業務改善が期待できる。
iBowがこのシステムに対応したことで、訪問看護の現場でも迅速かつ安全な情報共有が可能となり、ケアマネジャーとの連携ミスや請求差し戻しのリスクが軽減される。
制度改定とキャンペーンが普及を後押し
本システムの導入は国策として位置づけられ、2024年度の診療報酬改定では、連携システムを導入した居宅介護支援事業所に対する実質的な加算措置が盛り込まれた。
現在は「フリーパスキャンペーン」も展開されており、導入のハードルも低くなっている。今後、地域ぐるみでの活用が進めば、地域包括ケアの強化にも大きな効果が期待される。
(画像はプレスリリースより)

株式会社eWeLLのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000026391.html株式会社eWeLLのホームページ
https://ewell.co.jp/