取り組んだから許されるのか?
社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)は25日、2012年度の介護報酬改定案を小宮山洋子厚労相に答申した。報酬については全体を1.2%増やした。
またホームヘルパーなどが高齢者の家を日中、夜間を通じて定期的に訪問する「24時間地域巡回型サービス」も2012年度に創設し、施設から在宅介護への移行を進めるとしている。
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肝心の介護職員の将来は?
介護職員処遇改善交付金で、職員1人当たり平均月1万5千円を上乗せ支給されるようにした。という内容は「今年も1万5千円」しかできませんでしたという事と同じだ。もともと労働内容にしては低賃金の介護職、結婚しても両立できないと離れていく人も多い。
給料は「上がらず」夜勤に要する人数がもっと必要、キャリアパスの道筋も見えない。これではますます、「介護職離れ」が増えるだけかもしれない。
厚生省が示しているキャリアパスのモデルケースは母体が大きい例ばかりで、中小の介護事業者のもとで働くひとがそれを望めるかははなはだ疑問である。

厚生労働省・介護職員処遇改善交付金
http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/10/tp1023-1.htmlMSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120125/plc12012512440009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120125/plc12012520310012-n1.htm