高齢者が関係する事故を減らすため
奈良県警は県タクシー協会と協力して、運転免許証を自主返納した高齢者のタクシーの料金を4月から1割引きにすることにした。
奈良県では高齢者の車が絡む事故件数が全体の約4分の1で、全人身事故の死者数の半分を高齢者が占める。こうした傾向が変わらないことから、タクシー料金の割引をきっかけに約15万人いる高齢ドライバーの運転免許自主返納を一気に進めたいとしている。
割引を受けるには「運転経歴証明書」を見せるだけ
運転免許証を自主返納すると、各警察署で「運転経歴証明書」が交付される。4月以降、これを提示すればサービスが受けられるようにする。割引制度があるのは、県タクシー協会加盟58社が保有するタクシー約1100台のうち、「適用車」のステッカーを付けた車両が対象。台数は未定だが、県内全域で使用できる。
運転免許の自主返納を促すため、多くの自治体が自主返納者に対する特典を設けている。東京都では飲食店や美術館、デパートなどで割引や配送料のサービスなどの優遇を受けられる。読売新聞の報道によると、タクシー料金の割引については滋賀県が2011年9月に同様の割引を始めたところ、2010年に161人だった自主返納者が11年は804人へ大幅に増えたという。

免許自主返納、高齢者に特典(YomiDr.)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=54564奈良県警察
http://www.police.pref.nara.jp/