425基金で担当者「1人」
年金基金といえば、「AIJ投資顧問」が運用に失敗し、多くの年金基金が、同投資顧問へ預けていた資産の多くを失った事件が明るみに出たばかり。そこへ今回、企業年金連合会の調査により、厚生年金基金の75%で資産運用担当者が1人しかいないことが判明した。基金側のチェック態勢の不十分さが浮き彫りになった、と読売新聞が報道している。
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チェック態勢、大丈夫?
企業年金連合会では595基金を対象に調査を行い、569基金から回答を受領した。約75%にあたる425基金が運用担当者の人数を「1人」と回答したという。運用担当役員の経歴は、経理・財務部門(16%)、運用機関やコンサルティング会社(7%)などだが、小規模基金では人材確保などの問題から十分な人数を配置するのが難しい。しかし、読売新聞の報道によれば、ある投資信託会社幹部は
「1人では勘違いもあるし、投資顧問会社からの接待などで判断が左右されやすくなる」
と問題点を指摘しているという。

運用担当者1人だけ…厚生年金基金の75%(YomiDr.)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=55601