早ければ今週にも
国税庁が年金保険料の滞納者に対する強制徴収に乗り出すと読売新聞が伝えています。日本年金機構から委任を受けて強制徴収を行うのは2010年の制度導入以来初めて。同庁によれば滞納者は企業で、滞納額は1億円以上。早ければ今週にも実施される可能性があるとのことです。
制度導入から2年以上経ちますが、初めてのケースです
2010年1月、法改正により日本年金機構は財産差押えなどの強制徴収を国税庁に委任できるようになりました。悪質納税者対策のため、強制徴収のノウハウをもつ国税庁を活用するのが望ましいと考えられたためです。しかし国税庁に委任するには以下のような条件がありました。
1.保険料の滞納が2年以上
2.国民年金は滞納者の所得額が1000万円以上、厚生年金は滞納額1億円以上
3.財産を隠匿
制度導入から2年以上経ちましたが、日本年金機構による国税庁への委任はこれまで一度もありませんでした。今回強制徴収が実施されれば、初めてのケースとなります。
滞納の年金保険料、強制徴収へ…国税庁が請け負い(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120322-OYT1T00658.htm日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/国税庁
http://www.nta.go.jp/