3月15日の報道発表資料によると
独立行政法人国民生活センター(以下、国民生活センター)によると、海外の宝くじや懸賞金を巡ったトラブルの、相談が各地の消費相談窓口に寄せられ、今年度、2月末までに全国で8,306件に達し、この10年で最も多くなっている。
(国民生活センター/報道発表資料/「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-より)
最近では、以前によくあった海外宝くじやロトが当たったというDMが届くのではなく、「賞金が当たった」「賞金当選のための資格を獲得」などという出所の分からない賞金を受け取るために申込金などの名目で支払わせるものが多いという。
この種の消費生活センターへの相談件数は近年減少傾向にあったが、2011年度は前年同期と比べて件数が2倍以上に増加していることがわかる。
被害者の50%以上が70代以上
やはり、高齢者が自分でDMを見て、自分で申し込むケースが多いようだ。ただし、契約本人が相談するのでなく、相談者と契約者が異なるケースが全体の相談例より、1割近くも多い。
2011年度の相談8,306件のうち、既に代金を支払ったことが確認できる相談は264件で、そのうち半数以上は金額が1 万円未満の相談であったが、小額を次々と何度も支払った結果、合計が1,000 万円をこえる例もみられ、なかには
「5年間、毎週送られてくる海外宝くじを申し込み続け、総額約2,000 万円を使ってしまった」
(国民生活センター/報道発表資料/「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-より引用)
という相談もあったという。
(国民生活センター/報道発表資料/「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-より)
次の事例にあるように「送らない」だけではやめられないケースもあるので注意が必要だ。
【事例3】大量に届いたDM、申し込みをしたところ、クレジットカードの引き落としが止まらない
海外宝くじの参加案内や当選通知が頻繁に来て困っている。なるべく見ないようにしていたが、高額な賞金に惹かれ、つい中をじっくり読んでしまい、参加費用が2,000円と安かったのでクレジットカード番号を記入してファックスで送信した。その後の連絡は何もないが、1回だけだと思っていたのに毎月同額が決済され、困っている。既に5回決済され、1万円を支払った。今後どうすればよいか。(相談受付年月:2011 年9 月、契約者:80 歳代、男性、無職、福岡県)
(国民生活センター/報道発表資料/「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-より引用)

国民生活センター/報道発表資料/「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20120315_2.pdf