全国インターネット調査結果
ノバルティスファーマ株式会社(以下、ノバルティスファーマ)は、2012年3月にアルツハイマー型認知症(症状が軽度から中等度、治療薬を服薬中)の家族(親)を在宅で介護している30代以上の全国男女300名に対し、アルツハイマー型認知症の介護に関する実態調査を実施した。
アルツハイマー型認知症は「記憶障害」や「徘徊」などが典型的な症状として注目が集まりがちだが、実際はアルツハイマー型認知症は、今まで出来ていたさまざまなことが出来なくなって、生活する機能が低下していく症状が多く見られる。
(画像はノバルティス ファーマ株式会社プレスリリースより)
これは、介護をする人々の日常の負担にもつながっている。そこで今回、日常生活の中の行為に関するもの忘れである「記憶障害」や日常生活の中の行為に関するもの忘れである「生活障害(ADL障害)」に焦点を当て、介護ストレスや治療への期待などについて調査した。
結果は「記憶障害」は知っていたが「生活障害(ADL障害)」はあまり知られていなかったことが明らかになった。
ADL(Activities of Daily Living): 日常生活における食事、排泄、入浴、リモコンを使う、文字を書く、金銭管理など、日常生活を送る際に必要な基本的動作
(ノバルティス ファーマ株式会社プレスリリースより引用)
介護する立場になっての現実は
9割の介護者が、認知症介護に関わる前に知っていた症状は「記憶障害」のみと言う結果だった。
結果として、4割の介護者が患者の「生活障害」に強い介護ストレスを感じていた。
(画像はノバルティス ファーマ株式会社プレスリリースより)
この現実から、アルツハイマー型認知症の現実的な治療目標として、生活機能を維持・改善することが、重要になってくる。アルツハイマー型認知症治療薬でどの項目に対する効果を期待するのかは以下のグラフを参照。
(画像はノバルティス ファーマ株式会社プレスリリースより)
半数以上(55.3%)が「単純な会話や指示が理解できない」ことの改善を期待と回答し、コミュニケーションの改善を期待する介護者が多かった。また半数近く(49.7%)が「正しい時間に薬を飲めない/正しい用法・用量で薬を飲めない」ということの改善を期待した。
他、詳細結果はプレスリリース参照。

ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2012/pr20120511_01.htmlノバルティス ファーマ株式会社プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2012/pdf/pr20120511_01.pdf