再発防止を願う
当サイト既報(2012年2月16日)の神戸市西区の介護付き有料老人ホーム「はぴね神戸学園都市」で起こった高齢者虐待事件について、施設に行政処分がくだった。
(神戸市ホームページTOP)
この事件では虐待を受けた本人が「たたかれる」と家族に訴えたため、家族が部屋にビデオカメラを設置。3人が暴行する様子が映ってるのを確認して発覚した。これが自分で訴えられない高齢者なら、現在も続いていたと思うと怖いものがある。
処分内容とこれまでの経緯
【処分の内容】
6カ月間の新規受入停止及び6カ月間の介護報酬請求上限8割(報酬の20%減額
【処分の理由】
介護保険法第74条第6項(要介護者に対する人格尊重義務)及び第115条の4第6項(要支援者に対する人格尊重義務)違反
具体的には、入居者に対する虐待として、平成23年1月に入居者が車椅子からずり落ちる様子を撮影、車椅子の前輪を持ち上げたほか、平成24年1月に3名の職員が入居者に対して身体的・心理的虐待、介護放棄を行っていた。
そのほか、平成21年2月の開設以降平成24年2月までの3年間職員に対して高齢者の虐待に関する研修を実施していないほか、平成23年1月の、の入居者に対する虐待事例を神戸市に報告していなかった。
行政処分に至るまでの経緯。
平成24年1月 5日 虐待事実の発覚
同日~介護保険法・老人福祉法に基づく監査・立入検査(以降、処分決定まで複数回にわたり実施)
平成24年2月 8日 事業者に対し改善通知書を発出
29日 事業者より改善報告書の提出
平成24年4月 1日 処分権限の兵庫県より神戸市への移譲(地方分権一括法等による)
平成24年5月24日 事業者に対し行政手続法に基づく聴聞を実施
(引用部は神戸市記者発表資料より)

神戸市記者発表資料/介護保険法に基づく指定居宅サービス事業者及び指定介護予防サービス事業者の指定の一部効力停止処分
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/