偏見の歴史を忘れない
ハンセン病患者は、家族から引き離され、故郷から離れた療養所へ強制的に隔離されて、長い間多くの差別と偏見に苦しんできた。
現在、病気への誤解、それに基づく差別や偏見による人権侵害の実態がようやく正しく伝えられてきたが、過酷な運命に翻弄されながら力強く笑顔で生き抜いてきた療養所入所者などの病気と偏見との戦いを風化させてはならない。
(画像はイメージです)
岐阜県は、ハンセン病について理解を深め、考えるきっかけにしてもらうため、6月22日(金)の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」にあわせ「ハンセン病パネル展」を開催する。
パネル展の概要
1 期間平成24年6月18日(月)~24日(日)
午前9時~午後9時(6月24日は午後3時まで)
2 場所ふれあい福寿会館2階 県民ふれあいギャラリー
岐阜市薮田南5-14-53
3 展示内容ハンセン病の歴史・療養所でのくらしなどに関するパネル
(国立駿河療養所)からお借りしたパネルを30枚ほど展示予定
(岐阜県報道発表資料より引用)
なお、展示パネルの写真を撮影する時は、個人が特定されないよう配慮の事。
<参考>
6月22日は「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」と定めている。これは、国が平成21年度から、療養所入所者などに対する名誉回復措置などを義務づけた「ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給などに関する法律」の施行日。
ハンセン病は、1873年にノルウェーのハンセン医師が発見した細菌によって、主に皮膚や末梢神経が侵される感染症。この菌の毒力はごく弱く、感染しても発病することは極めてまれであるのに、偏見の歴史は悲惨であった。
1943年のプロミンに始まる化学療法の効果によって、確実に治癒するようになった。医学の進歩はこういう面でも多大な成果があった。

国立駿河療養所
http://www.hosp.go.jp/~suruga2/岐阜県報道発表資料
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/