LIFULL seniorがワーキングケアラーの実態調査を公開
株式会社LIFULL seniorは2月15日、「ワーキングケアラーの実態調査【取り巻く環境編】」を発表した。
仕事をしながら家族など近しい人の介護を行っているワーキングケアラー1,105人を対象に、介護について職場に伝えたかなどを調査したもの。
調査で自分が介護していることを伝えた仕事関係者について尋ねたところ、1位は「上司」の39.7%、2位が「同僚」の37.2%だった。しかし、3位には「誰にも伝えていない」がランクインしており、その割合は32.2%にのぼる。
介護に携わると、定期的な通院や突発的な体調の変化などで、仕事を休まなければならないケースが発生しやすい。継続的に休みを取得するケースも増えるため、自分が介護していることを職場の人に伝えることは、介護と仕事を両立する上で重要なポイントといえるだろう。
ワーキングケアラーが相談しやすい職場環境作りを!
介護と仕事の両立に当たっては、身近な相談者も必要だ。
調査では、介護と仕事の両立についての相談先は、「ケアマネジャー」が最多で25.4%だった。次いで、「上司」の20.8%、「同僚」の16.6%、「医師や病院スタッフ」の14.8%と続く。
その一方で、41.3%が「相談したことはない」と回答している。
アンケートを実施したLIFULL seniorは、職場の人事部など管理部門へ相談した割合が9.0%にとどまっていることを指摘している。
近年は、企業の顧問として介護と仕事の両立に専門的な指導や助言を行う「産業ケアマネジャー」の注目が集まっている。産業ケアマネジャーを配置する企業が増えると、介護のことを所属する企業に相談する人も増えていくかもしれない。
さらにLIFULL seniorは、国が定める「介護休暇」や「介護休業」制度についても多くの人に知ってもらいたいと呼びかけている。
(画像はプレスリリースより)
ワーキングケアラーの4割が、仕事と介護の両立を相談したことがない。「働きながら介護」に必要なことは?|tayorini by LIFULL介護
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/column/report2024-02/株式会社LIFULL seniorのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000049958.html