「平成24年簡易生命表の概況」
厚生労働省が先ごろ、「平成24年簡易生命表の概況(以下、簡易表)」を公表した。
平均寿命は男女とも前年を上回る
簡易表によると、平成24年の平均寿命は、男性が79.94年、女性が86.41年と、男女とも前年に比べて0.5年近く上回った。
また、65歳までに生きる人の割合(以下、生存率)については、男性が87.8%、女性が93.8%であることがわかった。さらに、75歳までの生存率では、男性が73.1%、女性が86.9%、90歳までの生存率では、男性が22.2%、女性が43.5%と、年齢が高くなるにつれて男女の生存率に差がみられた。
死因別では、男女とも悪性新生物がトップ
この他、死因別については、男女共に悪性新生物が最も多く、次いで男性が心疾患、肺炎、脳血管疾患、女性が心疾患、脳血管疾患、肺炎の順となっていた。
またこれら死因トップである悪性新生物、心疾患、脳血管疾患を除くと、65歳の男性では5.91年、女性では4.98年、75歳の男性では4.45年、女性では7.13年と、それぞれ平均余命にのびがみられた。
「平成24年簡易生命表」とは?
簡易表は、国内に在住する日本人について、平成24年の1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定して、各年齢の人が1年以内に死亡する確率などを指標化したもので、毎年新しく作成されている。
編集部 つつみ さえこ

「平成24年簡易生命表の概況」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life12/index.html