定期的な歯磨きが、肺炎などの発症率を抑制
高齢者にとって毎日の歯磨きは、虫歯や歯周病予防の他にも、肺炎の発症率を抑制してくれる効果のある大切な口腔ケアです。
また定期的な歯磨きは、口を潤し、味覚の改善や呼吸がしやすくなるなどのメリットがあり、加齢とともに起こりやすい摂食・嚥下(えんげ)障がいの発症リスクを軽減してくれる効果も期待できます。
一方、重度の心身障がいのある高齢者にとって歯磨きは、誤飲の危険がある行為です。
飲み込んでも安全な口腔ケア製品
そこで九州大学大学院農学研究院の園元謙二教授は地元・福岡県久留米市のベンチャー企業「優しい研究所」と共同で、飲み込んでも安全な口腔ケア製品を開発しました。
この新たに開発された口腔ケア製品には、虫歯や歯周病などの原因菌への殺菌効果がある植物性乳酸菌由来ペプチド(たんぱく質)と植物エキスによる口腔用天然抗菌剤“ネオナイシン”が使われており、高齢者が誤って飲み込んでしまった場合でもからだに無害。優しい口腔用天然抗菌剤を使用しています。
この新製品は現在、来年の発売を目指して開発中です。
編集部 つつみ さえこ

「飲み込んでも安全な口腔ケア剤に期待」九州大学 ※PDF
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2012/2012_12_19.pdfネオナイシン(Neonisin)飲み込んでも安心 口腔用天然抗菌剤
http://www.neonisin.com/