「ケアマネジメント・オンライン」の会員に調査
株式会社インターネットインフィニティーは、2016年1月12日(火)から1月15日(金)までの期間、「ケアマネジメント・オンライン」の会員であるケアマネジャーを対象に要介護認定の判定結果に不服がある場合の対応について調査を行った。
調査の背景
要介護状態になった場合に市区町村に対して要介護認定の申請を行うと、コンピュータによる一次判定と調査員による認定調査および主治医意見書に基づき、介護認定審査会を通じて要支援1、2もしくは要介護1から5のいずれに該当するかの判定がなされる。
しかし、時には判定結果が申請者にとって思いがけないものになることがある。
今回、申請を代行する立場にあるケアマネジャーに対し、こうした思いがけない判定結果を受け取った場合にどのような対応をしているのかを調査した。
9割が判定結果に納得できない経験が
調査では、9割のケアマネジャーが、判定された要介護認定について納得できないと感じたことが「ある」と回答。
具体的には、「独居の場合だと介護度が軽く、同居家族が多く訴えが多いと介護度が重くなる」「主治医意見書が古く現状と大きな乖離があったのにも関わらず医師の意見が尊重された結果、大幅に軽い認定結果となった」などのコメントが寄せられた。
判定結果に納得できない場合の対応は
判定に納得できない場合には、「区分変更を申請する」というケアマネジャーが71%と最も多く、「本人や家族の判断に任せる」(49.8%)を大きく上回った。
一方で、ケアマネジャーが妥当だと感じた判定結果について、本人や家族が納得しないケースも。回答者の73.3%がそうしたケースを経験しており、その場合の対応としては「判定の妥当性を説明する」が67.2%と最多、次いで「区分変更を申請する」が47.0%であった。
「ケアマネジメント・オンライン」で詳細を公開
要介護認定の審査は人の手で行われるため、判定基準が不明瞭で結果にばらつきが出やすいと言われている。
「ケアマネジメント・オンライン」では、介護認定審査会についてケアマネジャーが感じていることなども公開。同調査についての詳細は、同サイトの「特集」ー「介護アンケート」ページに掲載されている。

株式会社インターネットインフィニティーのプレスリリース
http://iif.jp/common/img/IIFRelease160128.pdf「ケアマネジメント・オンライン」
http://www.caremanagement.jp/