大磯町にて実施された産官学連携介護予防事業
大磯町、東海大学、アルケア株式会社の三者は、2015年9月から2016年2月までの半年間に大磯町にて実施した産官学連携介護予防事業「おおいそアンチロコモ教室」のレポートを発表した。
ロコモリスクの高い人を健診で把握、教室への参加を促す
この取り組みは、大磯町の特定健康診査の場を活用し、運動器機能評価ロコモティブシンドローム(ロコモ)を診る「ロコミル」と連動して実施。
「ロコミル」では受診者の運動機能の状態を見える化、ロコモリスクの高い人を中心に「おおいそアンチロコモ教室」への参加を促したところ、約32%が教室へ参加した。ロコモ対策への関心度の高さが伺える結果となった。
下肢筋力値による体操強度に変化が
教室では、参加者の下肢筋力にあわせた強度別の運動プログラムを提供した。
その結果、88%の参加者に下肢筋力値の向上が見られ、特に参加前に中強度だった人の約9割が高強度のレベルに移行するなどの効果があったとしている。
無関心層へのアプローチに成功
2014年度に開催した同教室では比較的健康意識の高い層の参加が目立ったのに対し、今回のアプローチでは健康意識が低くロコモ予防に無関心な層を呼び込めた点について高く評価できると言えるだろう。
また、参加した32名のうち最後まで継続して参加した人は28名と継続参加率は8割以上。参加者のアンケートによると、「健康講話が役立つ」「大測定会の結果の変化」「毎月の筋力測定」が継続して参加できた理由の上位3つを占め、同教室のプログラムが健康に対するモチベーションを維持できる内容であることが証明できたとしている。
(画像はプレスリリースより)

大磯町、東海大学、アルケア株式会社のプレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/96884