道内7つめの療養通所介護事業所
北海道札幌市中央区にある株式会社ヒューマンリンクは5月15日、江別市野幌(のっぽろ)に療養通所介護事業所「ランプの貴婦人」を開設すると発表した。
「ランプの貴婦人」という施設名は、戦場でランプを掲げて夜回りを欠かさなかったナイチンゲールの異名にちなんでおり、同社による療養通所介護事業所は道内7つめ。開設日は6月1日を予定している。
地域社会に貢献するため療養通所介護に参入
2006年に創設された療養通所介護は要介護者の心身のため、介護を行っている家族の負担軽減などのために設けられたが、当初の事業者数は増加傾向にあったものの、2012年以降は横ばいとなっており、同社によれば、2015年10月の時点での事業所は84か所に留まっている。
療養通所介護事業所は事業性が低いことに原因があると考えられるが、同社はそれぞれの地域の問題解決に貢献し、地域が自立できるようにと、この事業を展開している。
訪問看護ステーションを併設
日本人の多くが自宅で最期の時を迎えることを希望している反面、現実は医療機関で亡くなる人は80パーセント以上となっている。江別市は在宅死亡率が人口10万人以上の自治体の中では全国ワースト2位で、その背景として、自宅復帰を目指しても、退院調整が円滑に進まないという実情がある。
同社は在宅医療と介護が滞りなく一体的に提供できるように、看護職と介護職それぞれの専門性を生かした「ケアミックス」により、江別で療養通所介護事業を開始。また、訪問看護ステーションも併設される。
(画像は株式会社ヒューマンリンクのサイトより)

療養通所介護事業所を江別市に開設
http://www.human-link.co.jp/