国民年金納めている人って何％？2016年度の国民年金納付率

6月30日、厚生労働省は、自営業者等が加入する国民年金において、被保険者が納めるべき保険料のうち、実際に払われた割合を示す納付率が65.0％になったことを発表した。

前年度（2015年度）と比較して1.7ポイント上昇し、5年連続で前の年度を上回った。厚生労働省は、督促の強化とともに、保険料を納付しやすい環境の整備が納付率の向上につながったのではないかとしている。

低所得などで保険料を免除・猶予される人は、算出から除外されており、全額免除・猶予の人は前年度と比較して7万人増加の583万人となった。これらを対象に含めた実質的な納付率は、40.5％であり、前年度から0.2ポイント低下している。

都道府県別では、島根県が79.6％と最も高く、沖縄県の47.8％が最も低い結果となった。納付率は、昨年の4月に発生した地震で大きな被害を受けた熊本県をのぞく全ての都道府県で上昇した。

2016年度末時点の国民年金の加入者数は、前年度から93万人減少して、1575万人となった。日本年金機構が企業に対して厚生年金の加入指導を推進していることや、昨年10月から、厚生年金の適用対象をパートなどの短時間労働者にも拡大し、厚生年金に移行する人が増加したことなどが要因だという。

（画像はプレスリリースより）




プレスリリース　厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/

【資料】公的年金制度全体の状況・国民年金保険料収納対策について（概要）
http://www.mhlw.go.jp/