“PLR”を利用した介護記録アプリ開発
東京大学大学院情報理工学系研究科の橋田浩一教授が、個人ごとにデータを分散管理する仕組み“PLR(個人生活録; personal life repository)”を利用した介護記録アプリケーション(以下、アプリ)を開発しました。
個人のデータは本人が管理する時代に!
“PLR”とは、個人が本人のデータを暗号化して管理し、それを家族や事業者と安全に共有して活用できるようにする仕組みで、これまで多くの事業者が複数の個人データを集めて集中管理する方法に比べて、情報漏えいの際のリスクが小さく、低コストでかつ安全に個人データを管理できるメリットがあります。
介護施設で働くスタッフの負担軽減や情報共有にひと役
現在、この“PLR”の仕組みを利用した介護記録用のAndroidアプリ「KWeN(Keishin Wellness Network)」は、社会福祉法人恵信福祉会が運営する有料老人ホームでタブレット端末により試験運用されており、文書作成などに関わるスタッフの負担軽減や、スタッフ間の入居者情報の効率的な情報共有に役立てられています。
編集部 つつみ さえこ

「東京大学大学院情報理工学系研究科附属ソーシャルICT研究センターが次世代ヘルスケアサービスの運用開始」東京大学
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260710_02_j.html