介護ロボット合弁会社「ケアボット株式会社」設立
セントケア・ホールディング株式会社は、クラリオン株式会社と介護ロボットの企画・販売に関する合弁会社「ケアボット株式会社」設立で合意したと発表した。
背景
増え続ける日本の高齢者人口。2013年には65歳以上の高齢者人口は過去最高の3,190万人となり、介護が必要な高齢者も増加し続けることが予想されており、厚生労働省によると2025年には最大で約249万人の介護職員が必要になると推計されている。
一方で、介護に関わる人材の圧倒的な不足も指摘されており、介護人材の確保が喫緊の課題とされている。
異業種連携による介護ロボットの企画・販売
このような背景から、近年、介護現場における介護ロボットの活用が注目されているが、効果の明らかさや価格の面から、普及が進んでいないのが現状だ。
今回設立される「ケアボット株式会社」は、介護サービス会社のセントケア・ホールディングと車載機器メーカーのクラリオンという異業種連携による、介護事業者初の本格的な介護ロボット企画・販売会社だ。
セントケアの介護に関する知見とクラリオンの持つカーエレクトロニクス技術とを融合し、介護現場の実情にあった介護ロボットを開発し、市場への早期投入を図る。
服薬支援装置の開発
製品化の第一弾として、高齢者の薬の過剰摂取や飲み忘れなどを防止する服薬支援装置の開発を進めている。
介護現場への介護ロボの普及促進を目的として、介護保険の適用や国による介護ロボット開発・導入促進事業が期待されており、今後もこのような異業種連携による商品開発の動きは活性化していきそうだ。

セントケア・ホールディング株式会社
http://www.saint-care.com/information/pdf/