「手足の痛みとしびれ」をテーマとした記者説明会
公益社団法人日本整形外科学会は、10月を「運動器の10年・骨と関節の月間」と定め、運動器の大切さについて理解してもらうための催しの一環として、「上下肢(手足)の痛みとしびれ」をテーマとした記者説明会を開催した。
(画像はプレスリリースより)
日本整形外科学会が毎年開催
学会では、運動器の大切さに対する理解促進を目的に、毎年、運動器の障害や疾患、治療法や予防などについて記者説明会を実施している。
今年の説明会は、9月11日(木)に、ロコモティブシンドロームの要因ともなる「上下肢(手足)の痛みとしびれ」をテーマに開催された。
寝たきりの原因にもなる、ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)は、骨や関節・軟骨などの運動器の障害により歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態のことを指す。
ロコモはメタボリックシンドローム・認知症と並んで、寝たきりや要介護状態の3大要因であるとも言われており、ロコモについての認知度を深め予防することが、健康寿命延伸の観点からも重要であるとされている。
成人男女の約3割に痛みやしびれ
説明会を前に、全国の成人男女1,030名に対し実施されたインターネット調査によると、上肢に痛みやしびれがある人の割合は全体の3割を占めた。
主な対処法として、大部分の人は「特に何もしていない」「市販の鎮痛薬や湿布」「マッサージ等の民間療法」を挙げており、「医療機関への通院」と回答した人は1割程度であった。
放置は危険な場合も、適切な受診を
同学会によると、上下肢の痛み・しびれは、神経系を保護する「背骨」の病気のシグナルであるケースもあると警告。放っておくと運動機能低下の要因にもなり、注意すべき症状だとしている。
手足の痛み・しびれは、適切な治療までの期間が症状の回復を左右するため、継続あるいは悪化するようなら早めに整形外科へ受診することが重要だとのことだ。

公益社団法人日本整形外科学会のプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/