GPSを使わない居場所捜索
加藤電機株式会社と愛知県の半田市役所福祉部高齢介護課は、「SANフラワー見守りサービス」を活用した認知症徘徊捜索の模擬訓練を、2015年5月8日(金)に実施する。
新たな認知症支援体制の構築を目指し
厚生労働省の推計によると、認知症高齢者の数は10年後には730万にものぼるとされており、地域での見守り対策が急務の課題とされている。
今回の取り組みは、地域の実情にあった半田モデルの基盤整備を目指す半田市が、新たな認知症対応施策の一つとして実施するもの。
同訓練を通じて、徘徊などの行方不明者が発生した際に早期発見・保護につなげる徘徊SOSネットワークを構築し、認知症の方が安心して暮らすことができるまちづくりを目指すとしている。
「SANフラワー見守りサービス」について
「SANフラワー見守りサービス」は、加藤電機が開発したGPSを利用せずに居場所の捜索ができるシステム。
小型のタグから発信される電波を同社のITネットワークやSANレーダーでキャッチし、GPSよりも正確な居場所の捜索が行えるとしている。
実施概要
模擬訓練は5月8日(金)13時半から15時半まで。半田市星崎町にあるかりやど憩の家を中心とした半径1km程度の範囲で行われ、地域住民や民生委員、消防団や行政など30名程度の参加を予定している。
SANタグを所持する徘徊役グループとSANレーダーを用いて居場所を捜索する捜索役グループに分かれて行われ、かりやど憩の家を拠点として捜索状況をモニターするとのことだ。
今年秋には、今回の模擬訓練の結果をもとに「第2回認知症徘徊捜索訓練」を予定。より広い範囲での見守り訓練を実施するとしている。

加藤電機株式会社のプレスリリース
http://www.kato-denki.com/news/SANフラワー見守りサービスとは
http://www.anshin-anzen.com/san-flower/about/index.html