母親の介護を記録したドキュメンタリー
株式会社クリーク・アンド・リバー社が制作協力を行った映画「抱擁」の舞台挨拶が、2015年5月9日(土)渋谷のシアター・イメージフォーラムにて行われた。
精神の混乱からの奇跡的回復
同作品は、監督である坂口香津美氏が、自らの母親の介護に4年の間カメラを向けて記録したドキュメンタリー映画。
娘と夫を亡くしたことをきっかけに、絶望と孤独、精神の混乱に陥った母親が、認知症を患いながらも奇跡的に回復していく様子を通し、日本人の老後の現実と希望を映し出している。
東京国際映画祭で上映、話題に
映画は第27回東京国際映画祭で上映され、大きな反響と共感をよんだ。
また、5月1日(金)にはNHK 総合「おはよう日本」の特集「記録映画は語る 突然の介護、あなたは?」が放送され、同作品が紹介された。
6月2日(火)からドイツのフランクフルトで開催される世界最大の日本映画祭「NIPPON CONNECTION 2015」では、Nippon Visions部門のオープニングフィルムとして正式上映されることが決まっている。
老後を幸せに生き抜くために
5月9日の舞台挨拶には、坂口監督とともに映画の主人公である坂口すちえ氏と妹の宮園マリ子氏が登壇。
宮園マリ子氏は、介護が必要となった姉の姿を見て、ふるさとである種子島に連れて帰ろうと提案。すちえ氏が懐かしい島の暮らしの中で再び生きる希望を取り戻し、回復していくきっかけをつくった。
私たちは同作品を通じ、超高齢社会とよばれる現代社会の中で老後をどう生きていけばいいのか、という問いに対する一つのヒントを得ることができるのかもしれない。
(画像はプレスリリースより)

株式会社クリーク・アンド・リバー社のプレスリリース
http://www.cri.co.jp/news/press_release/