「埼玉県 介護人材の育成・定着のための調査研究会」
株式会社エス・エム・エスが運営する介護・福祉系学生向けの就職情報サービス「カイゴジョブ学生版」は、2015年6月2日(火)、「埼玉県 介護人材の育成・定着のための調査研究会」を立ち上げたと発表した。
背景
現在、人手不足に悩む介護・福祉業界は売り手市場であると言われている。このことから、同業界を志望する新卒学生は、少数の企業の選考しか受けない傾向にある。
同社の調査によると、新卒学生が就職活動中に面接した法人数が1社だったケースは全体の約57%にも上ることもわかっている。
一方で、必ずしも入職後の定着につながっていないという現状から、学生が自分の希望にあった企業を厳選して受けているわけではないことが考えられる。
研究会の目的および研究内容
同研究会は、介護業界への就職を希望する学生の就職活動についての実態を把握し、彼らの就職活動と入職後の働き方との関連性を調査・研究するために立ち上げた。
介護業界を志望する学生にとっての「よい就職活動」の定義と、介護事業者に対する「あるべき採用活動」の提言をまとめる方針とのことだ。
こうした活動を通じ、学生達の就職活動時や事業者の採用活動時における課題を発見し、改善に取り組むことで、同業界における従事者の定着率の向上および人材参入の促進に貢献していきたいとしている。
委員について
委員のメンバーは埼玉県介護福祉士養成校連絡協議会委員長の松嵜久実氏や埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科准教授である嶌末憲子氏らで構成。
今後は月に1回ほどの頻度で会合を実施し、2015年12月までに中間報告を行う予定だとしている。
(画像はプレスリリースより)

「埼玉県 介護人材の育成・定着のための調査研究会」を立ち上げ
http://www.bm-sms.co.jp/