サーキット運動トレーニングで、高齢者の認知機能に変化
東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター(災害科学国際研究所)の野内類助教、川島隆太教授らの研究グループの研究により、サーキット運動トレーニングが高齢者の認知機能の改善に効果があるということが明らかになりました。
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筋力アップや生活習慣病の改善にも効果
サーキット運動トレーニングとは、複数の人が輪になって有酸素運動トレーニングや筋力トレーニングを交互に組み合わせて行う運動で、これまで筋力アップや生活習慣病の改善に効果があるといわれていました。
認知機能検査で、広範囲にわたり認知機能が改善
今回、野内助教らの研究グループは、精神疾患や脳疾患、高血圧の既住歴のない健康な高齢者64人を対象に、サーキット運動トレーニングを行うグループを「介入群」として32人、行わないグループを「非介入群」として32人、それぞれ無作為に分けて、4週間後に認知機能に変化があるかを計測しました。
その結果、サーキット運動トレーニングを行った「介入群」が、認知機能検査の実行機能、エピソード記憶、処理速度のすべてで「非介入群」より認知機能が改善していることがわかりました。
なお、「介入群」が行ったサーキット運動トレーニングの内容は、株式会社カーブスジャパンが開発した筋力トレーニングと有酸素運動を30秒間隔で繰り返すもので、「介入群」はこの運動を週に3回(1回30分)、4週間続けて行いました。
編集部 つつみ さえこ

「4週間のサーキット運動トレーニングが高齢者の認知機能を改善」東北大学加齢医学研究所※PDF
http://www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20131017/