障がいのある子が「親なき後」も幸せに暮らせる本
障がいのある子どもがいる親たちが知っておくべきお金の残し方、親にしかできないことなどが解説されている新刊『障がいのある子が「親なき後」も幸せに暮らせる本』が大和出版から発売された。四六判並製で176ページ、価格は1,600円(税別)である。
同書には『ダウン症の娘をもつ「相続のプロ」が明かす財産管理のしくみ』という副題がつけられており、著者は一般社団法人日本相続知財センター本部専務理事で相続知財鑑定士、相続診断士の鹿内幸四朗氏。司法書士法人ソレイユ代表で司法書士の杉谷範子氏が監修を務めている。
当事者成人で我が子の財産を管理できなくなる?
成人している当事者の判断能力が乏しい場合に利用することになる成年後見制度。知的障がいのある未成年も、成人すればこの制度を利用し後見人をつけなければならない問題に直面することになる。
しかし、成年後見制度で家族が後見人になることは難しく、当事者が成人すると親が我が子の財産を管理できなくなるかもしれない。また、民法改正により、2022年4月1日からは18歳から成人となる。
親自身が後見人になる「親心後見」に挑戦
娘がダウン症である鹿内幸四朗氏は、同じ悩みを抱える親たちに向けてセミナーに注力。親なき後を支援するための冊子『親心の記録』を障がい者支援団体に寄贈し続けている。
一般には馴染みのない成年後見制度であるが、その実態を知れば障がいのある子どもがいる親はさらに不安になってしまうかもしれない。しかし、正確な情報を知り、今、できることから始める必要がある。
この新刊では、「親自身が後見人になる」という目的に向かってチャレンジした鹿内夫妻の「親心後見」のしくみなどを解説。自分たちがいなくなった後のことを考え、子どもが未成年のうちにできること、それ以降でも間に合う対策が紹介されている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

障がいのある子が「親なき後」も幸せに暮らせる本-鹿内幸四朗・杉谷範子-大和出版
https://daiwashuppan.com/isbn9784804718675.html