2回に分けて調査を実施
愛知県は、12月1日、若年性認知症の人及び家族の生活の実態や課題等について把握するため「愛知県若年性認知症実態調査」を行い、その結果を発表した。
なお、同調査は2020年3月27日から5月11日までの一次調査と2020年6月8日から8月31日までの二次調査といった2段階方式で実施。一次調査では、認知症の人の利用が見込まれる医療機関・介護保険施設等2,705か所から、二次調査では一次調査で把握できた若年性認知症の人1,000人のうち、517人から回答を得た。
調査結果の概要
一次調査の結果によると、発症時点の年齢階層では「50歳代」が最も多く46.4%にのぼることが判明。
また、二次調査の結果によると、基礎疾患では「アルツハイマー型認知症」が56.1%、最初に気付いた症状では「もの忘れ」が63.7%と最も多いことがわかった。
介護保険を申請しているかどうかについては「申請していない」が15.3%。発症時点では「就業していた」が44.9%で、収入状況では「減った」が56.3%だった。
将来の不安については「気分が不安定・意味も無く不安になる」と回答した人が72.6%おり、「社会参加の場所が少なく、社会とのつながりが薄い」と感じている人は半数以上の54.8%にのぼることが今回の調査で明らかとなった。
(画像はホームページより)

愛知県 プレスリリース
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